リサーチカードG
なら僕はさっさと大人になりたいもんだね
もやししゃも
最後のカードを捜査する前に、一言だけ言って移動したいのだけど、良いかな。
GM(もたち)
どうぞ。
躑躅森せんり(もやししゃも)
「残りの反応も少ない、そしてアリスを題材にしておいてまだ出ていない
キャラクター。僕の微探偵の勘が告げている…」
ポーズをとって
「次の地で待つは探偵とアリスを結びつけるミッシングリンク!
そう!ハンプティダンプティ!!」
そしてルンルン気分でスキップしていきます。
GM(もたち)
突然探偵っぽいことを言い出した。
(……ごめんね、あの双子の玉子は出てこないんだよせんりちゃん……)
もやししゃも
1話目だからただ地雷を踏む嫌な奴に徹してる。
ちなみに微探偵なので間違ってても気にしません。
GM(もたち)
自称微探偵はそういう言い訳なの?w
GM(もたち)
さて。ルンルン気分のせんりに続いて皆さんが移動し始めますとね、
「きゃあああああ!」
という女の子の叫び声が聞こえてきます。
黒雲鵺
学校が変形を始めたか!?
GM(もたち)
ネバークラウドTRPGはそこまでSFしてないんだよなぁ。
国枝棗樹(Dateryu)
「っ!今のはっ!?」
皆月紫乃(こきゅーとす)
「えっ。な、何……?」
才賀綾音(黒雲鵺)
「……今のは、肉声か」
躑躅森せんり(もやししゃも)
「どうしたどうした、何事だい?」
才賀綾音(黒雲鵺)
悲鳴の聞こえた方へ駆けだそう。
GM(もたち)
声がしたのは中等部の使われていない空き教室のほうからだ。
空き教室は電子ロックで施錠されてており先生以外は権限を持たないため、
普段は開くことができない。
キミたちが声のしたほうへ駆けていきますと、
空き教室の前で尻もちをついて震えている女子生徒の姿を見つけます。
黒雲鵺
ドアは開いてて中見てるやつ?
GM(もたち)
鋭いね。
そう、開いているはずのないドアが、開いている。
躑躅森せんり(もやししゃも)
その女子生徒の前にざざっと割り込んで視線の先を見る。
女子生徒(もたち)
「あ……あ……」
女子生徒の視線は教室内へ釘付けになっている。
皆月紫乃(こきゅーとす)
「大丈夫ですか!?」
女子生徒に
国枝棗樹(Dateryu)
「い、一体何が……」
GM(もたち)
女子生徒は震える手で空き教室内を指差す。
その指が指したほうへ視線を走らせたキミたちが見たのは……
教室の中央あたりで、頭部から血を流して倒れている、
アリス・ブラックウェルの姿だった。
国枝棗樹(Dateryu)
「っ!!?」
才賀綾音(黒雲鵺)
CRグラスを遮って、その血が本物か確認する。
GM(もたち)
(お、すごいな。とっさにそういうのが出来るのは……)
血は少なくともCRではない。アリスの姿は本物。
才賀綾音(黒雲鵺)
「ガチの怪我…!?オイ、何があった!?」
躑躅森せんり(もやししゃも)
誰よりも早く部屋に飛び込み、青い顔で脈を測る。
「おい、君!!」
国枝棗樹(Dateryu)
「花澤さんっ!医療班の手配を!」
即座に連絡を取る
才賀綾音(黒雲鵺)
みんながけが人に集中してるので、綾音はピーターを警戒する。
皆月紫乃(こきゅーとす)
一旦女子生徒を落ち着ける場所まで誘導。
GM(もたち)
えっ。この子たちの救護、プロすぎ……!?
Dateryu
非常時のこのチームワークの良さにLIKE。
GM(もたち)
うん、実に迅速な救命活動。すばらしい。
GM(もたち)
CR上での事件が主であるウェンディの捜査。
ほとんどの場合、子どもたちはピーターの被害者ですら物理的に怪我をすることは滅多にありません。
キミたちの戦いは、「架空」を相手にするのだから。
しかし、頭部から血を流して倒れているアリスは紛れもない本物。
それはキミたちの目の前に広がる、紛れもない現実だ。
黒雲鵺
紛れもない現実か。LIKE。
もやししゃも
流石に息はありますよね?アリス。
GM(もたち)
あ、はい。
紫乃ちゃんに返すやつが一番短そうなので先にやっちゃうね。
GM(もたち)
紫乃ちゃんは教室の前で腰を抜かしていた生徒の介抱をし事情を聞いてみますが、
『空き教室の扉が空いていたので、気になって覗いてみたらこうなっていて、思わず悲鳴を上げてしまった』だけで、何も知らないようです。
皆月紫乃(こきゅーとす)
女子生徒はそのまま落ち着けそうな場所まで連れていきますよ。
さっき手番を使って判定に参加できないので。
GM(もたち)
次。せんりちゃんが脈を測るとですね、
すこし脈拍は低下していますが、息はしていますし、
命に別状はなさそうかな・・・?と思いますが、意識がないことも確認できます。
躑躅森せんり(もやししゃも)
やたら適切な応急処置(体育6)をすませ、同じく周囲を観察しようか。
GM(もたち)
おー、さすが探偵。そういう技術も持っているんだな。
えっと……ここで判定してもらって花弁痕を出してもいいんだけど、
ただちょっと世界観の補足でいろいろ出したい情報があるので花弁痕は一番最後。
まずはみんなで部屋の様子やアリスを調べていただきたい。
GM(もたち)
せんりちゃんが治療の際にアリスの頭部の傷を確認すると……
見た目は結構痛々しいことになっています。
皮膚はそこまで大きくはないけどぱっくり割れてるかんじ。
Dateryu
ひえ。
躑躅森せんり(もやししゃも)
「くそっ、僕が甘かったか…!」
凶器になりそうなもの、地面の血痕などを調べる。
GM(もたち)
血は頭部から流れ出したものでしょう。量はそこまで多くはないけど。
凶器になりそうなものは……部屋の中央に転がった椅子と、
部屋の隅に並べられている机ぐらいでしょうか。
しかし、椅子や机にはぶつけられたような痕はなく、血も付着していません。
床や壁も傷もなくて綺麗なもんですね。ホコリをかぶっているくらい。
GM(もたち)
次。棗樹くんが花澤E子に連絡すると、
通話の向こうからなにやらどたばたと物音がして、
「すぐに向かいます!」とだけ返事をもらったら、すぐに通話が切れました。
国枝棗樹(Dateryu)
「……花澤さん、すぐこっちに来るって」
とみんなに伝える。
GM(もたち)
次。綾音は周囲を警戒してみますが、ピーターは確認できません。
周囲の様子もとくに変わりがないというか……変わりないのがおかしいというか。
というのも、この教室はメルヘンな要素が一切なく、
CRオブジェクトも浮いていませんね。
ただ、綾音の持っている木刀に重ねているCRがズレてることに気づきます。
こう……座標ズレみたいなかんじだ。
才賀綾音(黒雲鵺)
「……んん、なんだこれ?」
才賀綾音(黒雲鵺)
座標のズレがどのあたりから始まってるか確認するけど、多分部屋の入口かな?
GM(もたち)
そうですね、部屋の入口あたりからズレが生じています。
正確には『廊下にある、座標を特定するための機械のセンサーが、
教室の扉と壁に遮られる位置から』ですね。
センサーの範囲は機械の設置された場所からドーム状に一定距離広がっています。
黒雲鵺
座標の特定ってそういうふうにやってるんだ……。
CRを部屋の壁が外部と遮断しているのか。
GM(もたち)
基本的にこの時代ではそういう機械を壁や街灯など、そこら中に配置しまくってるし、人工衛星もその役割を買ってる。
つまりキミたちの座標は基本的に記録され続けているし、動作も履歴に残る。
Dateryu
ちなみに座標のズレっていうのは、ピーターが絡まない日常でも起こりうる現象?
GM(もたち)
ピーターがからまなくても、センサーの異常とかで座標ズレを起こすことはありますね。とても稀に、ですが。
GM(もたち)
以上のことから、綾音は気づくでしょう。
『この教室には正しくセンサーが設置されていないのだ』と。
基本的には部屋の壁に埋め込まれたり、四隅だったり天井だったりに取り付けられているものですが、この教室には見当たりません。
才賀綾音(黒雲鵺)
ピーターは居ないっぽいので一旦警戒をとき、
アリスの状態から何で怪我したか調べたい。
普段喧嘩とかしてるから何に寄る傷か見当がつきそう。
GM(もたち)
なるほど。
では、『アリスの服は乱れてない』し、『頭以外に傷がない』ことから、綾音は、
『これは誰かと争ったからこうなったわけではない』ということが分かるよ。
才賀綾音(黒雲鵺)
「名前はCRで確認できるからこいつがターゲットなのは間違いない。
ターゲット自身が怪我をしていて、ピーターも近くにいない……
つまりどういうことだ、探偵?」
躑躅森せんり(もやししゃも)
部屋を見渡しながら考え込んでいる。
「ピーターの意志ではないとすれば、"大丈夫"か……?」
躑躅森せんり(もやししゃも)
「ああ、それはおそらく滑って転んで頭を打った、そのぐらいの事だと思うよ。
CR座標がズレていた影響で」
GM(もたち)
そう、ピーターはあくまで「育児支援AI」。
子供を、特にターゲットを危険な目にあわせることをする可能性は非常に低い。
……まぁ、〈スプライト〉を収穫してしまうこと以外は、ですが。
躑躅森せんり(もやししゃも)
「むしろそれでピーターは焦った可能性がある。
だから早々にこの場所を開放したんじゃないか?」
才賀綾音(黒雲鵺)
「事故ってターゲットが怪我したからピーターは逃げたってことか?」
躑躅森せんり(もやししゃも)
「この子がそれを狙って自ら頭を打ち付けたのなら、
なかなかどうして強い子だとは思うけどね。なんにしても痕跡は残るはずだよ」
GM(もたち)
おいおいおいおい。なんだ、名探偵か…‥?
すごいぞせんりちゃん。ここまで全部正解だ。
才賀綾音(黒雲鵺)
「ターゲットにされててもまだ抗ったなら、なかなか根性あるじゃねぇか」
国枝棗樹(Dateryu)
「でも、もしそうならターゲットになったりはしないんじゃ……?」
GM(もたち)
そうですねぇ……少なくともあなたたちは、
〈ピーター〉の〈収穫〉に抗うことのできたターゲットは知らないはずだ。
でも〈ウェンディ〉であれば、可能性はあるかな。
なにしろ〈ピーター〉を知っているし、〈リビド〉という武器もある。
そもそもピーターが直にウェンディの前に姿を見せることはそうないはずだが。
黒雲鵺
まぁ狐が化かしてくると知ってたら騙されにくいわな。
GM(もたち)
しかし、もちろんアリスは〈ウェンディ〉ではない。
そうであれば〈ジェームズ〉のもつ〈ウェンディ〉の名簿に載っているはずだ。
皆月紫乃(こきゅーとす)
「ええと、何かわかりそうですか…?」
空き教室の入口から覗き込んでる
GM(もたち)
さてと、手がかりはもう十分だね。
『アリスの怪我は他者によるものではない。ではどうしてアリスはこうなった?』
せんりちゃんが判定に成功すればその答えとともに花弁痕を出そうじゃないか。
もやししゃも
これ以上はPL知識では限界があるので判定の力に頼らせてもらうぜ。
医学的見地から状況分析を進めた感じで{体育}でいいかな?
GM(もたち)
なるほど、いいでしょう。
せんりちゃんはここまでとても鋭かったし+1あげちゃう。
棗樹はサポートするんだったかな?一緒にどうぞ。
Dateryu
じゃあ、その推理に対して『どういうことだいホームズ!?』
的なワトソンムーブで《サポート》!
黒雲鵺
それはサポートなのか!?w
Dateryu
ワトソンがいるからホームズの推理は冴えるんだよ!
躑躅森せんり(もやししゃも)
(コロコロ……)
14。
国枝棗樹(Dateryu)
(コロコロ……)
6。
GM(もたち)
合計20か。目標値8だぞ?成功だ成功。
GM(もたち)
では、せんりちゃんはここまでの推理から、
『ピーターの仕業でないとすれば、アリスに原因があるのではないか?』
と思い、アリスの制服のポケットをまさぐってみる。
すると床側のポケットから、CR空間をつくる補助マーカーの役割を果たす、
『損傷した小型の機械』とそれに付随する形で花弁痕もくっついて出てきますね。
そしてその2つからせんりちゃんは結論にたどり着きます。
『アリスはこの機械を取り付けるために椅子に登り、そしてその際に誤って転落。
そのまま意識を失った。』と
Dateryu
ドジっ娘ーーーーー!!!!??
GM(もたち)
アリスは成績的にはとても優秀なんだよね、うん。
……『体育以外は』。
黒雲鵺
あの空間出すために設置しようとしたのかw
まぁマーカー(センサー)が出てきた時点でそれは予想できたが……
体育が優秀かそうでないかで椅子から落ちるかどうかはわからんわ!w
Dateryu
まぁ、予想はできてたけどシリアスな空気壊したくなかったから
言わなかったんだけどネ!
黒雲鵺
せんりの推理は披露されたとみていいのか?
もやししゃも
いやー……。
躑躅森せんり(もやししゃも)
花弁を手に持って
「見つけたよ」
と言った後周囲をきょろきょろと見渡します。
「まあ詳細は各々補完して。彼女はミスでこうなっただけだから」
と曖昧な事だけ口にします。
国枝棗樹(Dateryu)
「ミス……?」
ぽかーん
皆月紫乃(こきゅーとす)
「ミス……」
躑躅森せんり(もやししゃも)
「僕には詳しいことはさっぱり。微探偵の微たる所以かなー」
ワハハと笑う
才賀綾音(黒雲鵺)
「こいつ、補助マーカー壊してピーターから逃げようとしたのか……?」
国枝棗樹(Dateryu)
「いや、そんなまさか……!」
もやししゃも
ピーターの言いなりでマーカーを設置しようとしてたのがドジっ子故……という。
でもそういうことにしておいても好感度が上がるだけだし、
躑躅森せんり(もやししゃも)
「そうかもしれないねえ」
と濁しておく。
こきゅーとす
伝えないスタイル
GM(もたち)
草
黒雲鵺
やめて、下げたい。
最初高いと後で下がりやすいからな??かくごのじゅんびをしておいてください!
もやししゃも
あとでいっぱい衝突してね
Dateryu
じゃあこっちも乗っておこうか。
国枝棗樹(Dateryu)
「もしそうだとしたら……とても強い子なんだね。」
躑躅森せんり(もやししゃも)
アリスを抱え、俯いて耳元でささやく
「ごめんね、僕のワガママで君の人物像が少し歪んでしまった。」
GM(もたち)
なにそれしゅき。せんりちゃんはやさしい子……。
黒雲鵺
LIKEだけど……伝えろよ!!
もやししゃも
全方位本当にすまない
躑躅森せんり(もやししゃも)
そのまま手にテーブルナイフのようなものを取り出し逆手で花弁に突き刺す。
GM(もたち)
ではせんりの視界がみるみるうちに書き換わっていきます……パイルドライヴ!
誰も居ない昼間の空き教室。何故か鍵がかかっていなくて、扉が開いていた。
……でもなんでもいい。ここなら1人になれる。
教室に入り、その隅っこで膝を抱えて、ただ呆然と窓の外を眺める。
そう、私はこのふつうの国から、自分で選んだ道から、ついに逃げ出したのだ。
その事実が、頭の中をぐるぐると回っている。私を責め立てる。
「――――もし?お嬢さん?こんなところで一人で何をしているのですか?」
気がつけば目の前に時計を持った黒くて小さなうさぎさんが、その赤い瞳で私のことを見上げていた。
私は突然目の前に現れたピクシーを不思議と自然に受け入れていて。
この一年間、誰にも言わなかった悩みを打ち明けていた。
「……私は怖くて逃げ出したの。もう私のことを、"普通じゃないもの"を見る目で見られるのはイヤ。
でもね……誰も悪くないのもわかってるの。
誰かが悪いのだとしたら、こんなことを望んでしまった私が悪いの。
自分で道を決めたい。普通になりたい。そんなことを願ってしまった、私が……」
「そうですか……」
うさぎさんはその小さな手で、私の頭を撫でる。
「……よく、ひとりで頑張りましたね」
その言葉を聞いた途端に、じんわりと頭が熱くなるのを感じる。
視界がにじむ。
ずっと堪えてきたものが、溢れ出して、止まらない。
…………
それから少しのあいだ。
うさぎさんは私のどうしようもない話を聞いてくれた。
うさぎさんは決して私の話を否定しなかった。
うさぎさんは私の話を聞いてただ頷いてくれた。
そして、うさぎさんは私にこう言った。
「なるほど……それでは、少しばかり仕返しをしてやる……というのはどうでしょう?」
「え?でも……」
うさぎさんは私の口元にその長い爪を当て、ウィンクをしてみせる。
「負い目を感じる必要はありませんよ?だって、あなたは悪くないのだから。
それに、仕返しといっても悪口を言ったり、暴力で人を傷つける必要なんてないのです。
ただ、ちょっとだけいたずらして、困らせてやればいい。
あなたは普通のこども。あなたは自由だ。ここはあなたの世界だ。
噂があなたを決めるというのなら……あなたが世界を決めてしまえばいい」
うさぎさんは、そう言って私に手を差し伸べた。
ああ、この子は私を理解してくれる。私の味方なんだ。
なにかに困っていた気がする。 なにか、嫌なことがあった気がする。
でも……
もう、どうでもいい。
私は、すがるようにその手を取った。
躑躅森せんり(もやししゃも)
とりあえずアリスの髪をなでながら、みんなに内容を説明する。
「自分だけが理解者だよ…なんて、詐欺の手口としてはありふれているのにね。」
才賀綾音(黒雲鵺)
「まぁ中坊だししかたねーだろ……」
躑躅森せんり(もやししゃも)
「だけどピーターはそういう年齢の子を狙う。
結局世界は子供たちに早く大人になる事を強要しているようなもんだよ。」
国枝棗樹(Dateryu)
「……」
皆月紫乃(こきゅーとす)
「…早く“大人”に…」
才賀綾音(黒雲鵺)
「大人になったらウェンディの力はだいたい無くなるけどな。」
才賀綾音(黒雲鵺)
「……結局これは、ガキの戦争だ」
躑躅森せんり(もやししゃも)
「なら僕はさっさと大人になりたいもんだね」
GM(もたち)
では、そこで部屋の外からぱたぱたと走る音が聞こえてきて、花澤E子が到着。
そして花澤は空き教室に入るなり、声を上げます。
花澤E子(もたち)
「み、みなさんっ! 集まった情報が集積……ピーターが出現します!」
才賀綾音(黒雲鵺)
「場所は?」
花澤E子(もたち)
「出現予測地点は……“ここ”です……!」
国枝棗樹(Dateryu)
「ええっ、この場所でっ!?」
皆月紫乃(こきゅーとす)
「…っ!」
GM(もたち)
花澤E子が言い終わると同時に、
部屋の四隅に巨大なパイルがズンッ!と音を立てて地面からせり上がる。
そしてパイルの先から光の鎖が伸び、教室の中央の地面を貫く。
躑躅森せんり(もやししゃも)
「おっとっと」
何となくよろめいてしまう
花澤E子(もたち)
「アリスさんのことは私に任せて、
みなさんはピーターの出現に備えてください!」
花澤はアリスの体をかつぎ、教室の外へと出ていく。
「みなさん、ご武運を…!」
GM(もたち)
パイルから伸びた鎖はギャリギャリと音を響かせながら、巻き取られていく。
そしてついに、床から“悪魔”がキミたちの領域へと引きずり出された。
黒雲鵺
名前が長い。
GM(もたち)
〈ピーター〉はAIがスプライトを得て姿を成す。
ルールブックでは花の名前が付けられることになってるんだけど……。
今回のはちょっと違う。こいつは自分の名前を持っている。
皆月紫乃(こきゅーとす)
「……ピーター……。」
腕の中のウサギをぎゅっとしながら身構える
才賀綾音(黒雲鵺)
「出やがったな」
国枝棗樹(Dateryu)
「…………」
すっと目つきが鋭くなっていく。
GM(もたち)
CRグラスがアラート音を鳴らし、ピーターが近くにいることを警告する。
懐中時計を持ち、小さなメガネをかけ、執事服に身を包んだ黒いウサギは、
青年のような落ち着いた声色で話し始める。
Wonderland Black Rabbit(もたち)
「……申し訳ありません。これは私のミスでございます」
黒いウサギは深々と頭を下げ、耳がだらんと垂れ下がる。
GM(もたち)
突然の謝罪にキミたちは戸惑うかもしれない。
黒雲鵺
可愛い。
だが殺す。
もやししゃも
こわい。
Wonderland Black Rabbit(もたち)
「お嬢様の運動神経の悪さと疎放さ……
俗に言う『おっちょこちょい』は十分に存じていたというのに。
……皆さんはご存知のことでしょうが、
お嬢様はこの学園内のいたるところに”噂”の仕掛けを施していました」
GM(もたち)
パチン。
黒いウサギがその長い爪で器用に指を鳴らすと、花びらのエフェクトとともに、
手に機械を持ったアリスの姿と椅子のCRをこの教室に再現する。
Wonderland Black Rabbit(もたち)
「しかし先程、お嬢様はそちらの床に転がっている機械を
設置するために椅子に登り、誤って椅子から落ちてしまったのです」
GM(もたち)
作り出されたアリスのCRは椅子に登り、天井に向かって手を伸ばしていたが、
足を滑らせ椅子に太ももから落ちてしまい、そのはずみで頭部を強打。
そのまま意識を失いキミたちがこの教室に入ったときに見たままの姿となった。
才賀綾音(黒雲鵺)
「…………ん?
なんか思ってたのと違うな……」
(好感度↓↓↓)
躑躅森せんり(もやししゃも)
「なんてこった、僕の推理が間違っていたのかー!」
※棒読み
才賀綾音(黒雲鵺)
「せんりてめぇ、わかってたな!?あとで殺す」
こきゅーとす
せんりの気づかいが!
黒雲鵺
バラしてくれてありがとよぉ!
GM(もたち)
ごめんよせんりちゃん……w
国枝棗樹(Dateryu)
「……そっか、そういうことだったんだね。」
皆月紫乃(こきゅーとす)
(おっちょこちょいかわいいな…)
黒雲鵺
でもこの事故、ガチで死にかねない案件だな。
GM(もたち)
そうだねぇ。アリスはまだ運がいい。
もやししゃも
VRでも事故あるしねえ
Wonderland Black Rabbit(もたち)
ウサギは再びパチンと指を鳴らし、作り出した再現映像を消す。
「お嬢様はそのまま意識を失ってしまいましたが、彼女の命に別状はありません。
しかるべき組織への救助要請は済ませております。
みなさんの救助が迅速であったため、後遺症の可能性も低いでしょう」
躑躅森せんり(もやししゃも)
「それはなにより、お褒めにあずかり恐悦至極」
国枝棗樹(Dateryu)
「そうだね、そこまで知れればあとはもう十分だよ。」
才賀綾音(黒雲鵺)
「ドジっ子お嬢様をターゲットにしたのが運の尽きだ」
国枝棗樹(Dateryu)
「――――じゃあ、始めようか。」
Wonderland Black Rabbit(もたち)
「……ふむ?」
ナツキの言葉に、黒いウサギはこてん、と首をかしげる。
「はじめる。何を?」
国枝棗樹(Dateryu)
「僕たちは〈ウェンディ〉、ピーターを昇華する者。
ピーターがここに居て、ウェンディである僕たちがここに居る。
……なら、するべきことは一つじゃないか。」
Wonderland Black Rabbit(もたち)
「……“我々”には“あなた方”の考え方は理解しかねます。
では問いましょう、
『何故、あなた方は戦うのです?』」
GM(もたち)
…ということで。
皆さんお待ちかね、〈ラストパイル〉のお時間です!!
ウェンディがつかう武器を〈リビド〉(またはリビド武装)と呼ぶ。リビドはそのウェンディの心(悩み)が形をもった武装で、それはひとつとして同じものの存在しない唯一無二の力だ。
リビド武装がピーターに対して効力を発揮するためには、恐ろしい敵から逃げず立ち向かうために、自らをこの場に繋ぎ止め、その決意を固める行為〈ラストパイル〉が必要になる。
シナリオ開始時に選択した「コトノハ」と、インタビューで作った「ワード」がまとめて[決意]となる。その[決意]の中から一つ選び、その言葉の意味を含んだRPによって、自らが戦う理由を宣言するというのが〈ラストパイル〉のルールだ。
まぁ、設定とかこじつけとかはどうでもいい。
「お題に沿って、全力でかっこつけて宣戦布告しろ!」
ってのがネバークラウドTRPGの醍醐味なわけ。
ここに至るまでのRPはこの〈ラストパイル〉で己を魅せるための伏線作りも兼ねて行われるのだ。
全く把握する必要はないが、以下が今回のシナリオの[決意]。
ここまでで贈られたLIKEの総数は約190。ここからHPの回復に使用された数を引いて、決意1つにつき20点が割り振られている。
ちなみに戦闘シーンでは合計180回[決意]を使用したさまざまな効果が得られることになるわけだが、[決意]が使い切られることはまず無いだろう(戦闘中は決意を使ったHPの回復はできない)。
・「夢」 :希望 (レンギョウ)
・「夢」 :絶望 (イトスギ)
・「気持ち」 :孤独 (ジャノメエリカ)
・「人情」 :期待 (白のアネモネ)
・「善行と悪行」:裏切り(ハナズオウ)
・『私の親』
・『何気ない「普通」』
・『「普通」がいい』
・『だから、逃げるわけにはいかなかった』
20点
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