Scene4
いやメンツ集めといて知らないんすか
――――保健室。
ホームルームの開始を知らせるチャイムが鳴り響く。本来であればほかのクラスメイトとともに教室にいる頃だが、キミたちは違う。
授業をサボってこそこそと移動するのはなんだかワクワクしてくるが、これはれっきとした仕事だ。
目の前の扉の先ではジェームズである花澤E子が待っている。緊張感を持って扉をくぐろう。
〈ジェームズ〉ウェンディたちを支援する対ピーター機関だ。ウェンディたちにクエストを依頼することもジェームズのオペレーターの仕事である。
ちなみに「花澤E子」の名はコードネームでもなんでもなく出生したときからこの名前。由来は「良い子」。
彼女はなにげに公式シナリオの中でも出演が多いほうのジェームズ。
だって使いやすいんだもん。
花澤E子(もたち)
「あ。おはようございまーす!
朝から呼び出しちゃってごめんなさーい!」
花澤E子は手を合わせてナツキとセンリに向かってウインクする
躑躅森せんり(もやししゃも)
「だから懇切丁寧に私がどれほど君に関心を持っていないかを説明する必要があってね、君の今後の為に……ああ、花澤先生どうもおはようございます。」
国枝棗樹(Dateryu)
「失礼します。……って、やっぱり花澤さんの仕業だったんですね」
花澤E子(もたち)
「うんうん、礼儀正しくてよろしい!
ささ、座って座って~」
花澤E子は二人に保健室特有の丸椅子を差し出し座るように促す。
国枝棗樹(Dateryu)
じゃあ端っこの方にちょこんっと座ります
才賀綾音(黒雲鵺)
「失礼します」
と声をかけてからウィーンってドアが開く
才賀綾音(黒雲鵺)
入ったらすでに誰かいて、
小さく「…チッ」と舌打ちしてる。
花澤E子(もたち)
「はーい綾音ちゃん、おはようございまーす!
あ、こーら!人を見て舌打ちしないっ」
めっ!てする
才賀綾音(黒雲鵺)
「……すんません」
花澤E子(もたち)
「はい、よろしいっ。
綾音ちゃんはえーっと、そっちのベッド使ってくださいね~」
二人とは少し離れた位置にあるベッドの上に腰掛けることを勧める。
才賀綾音(黒雲鵺)
言われる前にベッドに腰掛けてた。
皆月紫乃(こきゅーとす)
「……失礼します。……あっ」
疲れた表情で静かに入ってきたら、先客がいたのでちょっと警戒。
花澤E子(もたち)
「紫乃ちゃんおはようございまーす!
ささー、座って座ってー」
自分の座っていた丸イスを差し出す。
皆月紫乃(こきゅーとす)
「あ、どうもです……」
花澤さんに挨拶しながら、先客の3人を1人ずつまじまじ見ていき、
ふと綾音に目を止める。
才賀綾音(黒雲鵺)
(なんか弱そうなの来たな……)
皆月紫乃(こきゅーとす)
綾音を胸と身長をじっとみてから、少しだけぱあっと明るい表情を見せるよ。
GM(もたち)
同類おるやんけーーーっ!!!って顔じゃんw
もやししゃも
選ばれなかった民
才賀綾音(黒雲鵺)
(え、なに???)
よくわからんけどまぁほっとこう、と花澤に向き直る。
皆月紫乃(こきゅーとす)
譲られた丸イスを部屋の隅、(綾音寄り)に動かして着席。
黒雲鵺
寄せてくる
もやししゃも
気に入られとる
こきゅーとす
コンプレックスであるところの乳が同じくらいでかくて
自分より身長が高いんだぞ!
才賀綾音(黒雲鵺)
「???」
変に引くのは嫌なのでそのまま
黒雲鵺
確かにそれは寄せてくるな……
花澤E子(もたち)
「ひーふーみー。これで全員集まったね~。では、ミーティングを開始します!
……と、そのまえに~。あれれ?みなさんもしかして初対面ですか?
では~……自己紹介でもします??」
みんなの様子を見て首を傾げてる
国枝棗樹(Dateryu)
「その、同じ学校のウェンディって、実はほとんど話したことがなくって……」
(そういえば、同じ学校にウェンディが居るって話は聞いていたけど、
あんまり関わろうとしてなかったなぁ、僕……)
才賀綾音(黒雲鵺)
「いやメンツ集めといて知らないんすか」
花澤E子(もたち)
「いやぁ申し訳ない~」(確信犯)
才賀綾音(黒雲鵺)
(この人はまた……。)
国枝棗樹(Dateryu)
「わかっててやったんだ……
それで、こうして呼ばれたってことは……やっぱり《クエスト》ですか?」
花澤E子(もたち)
「ナツキくん鋭いっ!」
国枝棗樹(Dateryu)
「………」
じとー
花澤E子(もたち)
「このところ、この学園の生徒を狙ったピーターAIの活動が
活発になってきているんです。
これまではウェンディ一人でも対処できるような、
力のよわいピーターが多かったのですが……
この先、一人では対応できないピーターの出現も予想されるため、
我々ジェームズはこの学園に所属するウェンディたちを一緒に行動させることを
推進しようとしているわけですね~」
才賀綾音(黒雲鵺)
「…………それってチームで動けってことっすか」
花澤E子(もたち)
「そのとおり!ご理解いただけたようでなによりです!」
才賀綾音(黒雲鵺)
「………………」
すげぇ嫌そうな表情で残りのメンツを見る
国枝棗樹(Dateryu)
「いや、その、あははは……」
愛想笑いで返す
皆月紫乃(こきゅーとす)
ちらちら綾音を見てたので目があって俯く
躑躅森せんり(もやししゃも)
笑顔で手を振ってあげる
才賀綾音(黒雲鵺)
せんりにはキッ!って威嚇の表情を投げ返す
躑躅森せんり(もやししゃも)
「?」
不思議そうな表情で振ってた手をまじまじと見る
花澤E子(もたち)
「でも、仕事は仕事。綾音ちゃんはベテランですから、問題ありませんよねっ?」
ニコッと、その威嚇に対して警告の意味を込めた笑顔を向ける。
才賀綾音(黒雲鵺)
(ゥ~)
「……わかりました」
国枝棗樹(Dateryu)
(花澤先生、たまにすごいよなぁ……)
※今回のプレイヤーキャラクター(以下:PC)たちは皆『ウェンディとして仕事をしたことがある』
という設定だったため、皆花澤E子と知り合いという前提で話を進めている。
なお、dateryuさん以外は花澤E子と出会ったことがなく、
ルールブック以外の情報は与えずにロールプレイを進めている。
プレイヤーとしての腕を信頼しての進行ではあるのだが……うーん、我ながらひどいGMである。
しかし、それでも完璧に合わせてきてくれるあたり、やはり皆すごい。
花澤E子(もたち)
「チームといっても、べつに常に一緒に行動しろ!
というわけではありません。
ただ、お互いに困っているところを見たら手を貸してあげてくださいねっ」
国枝棗樹(Dateryu)
「ジェームズの方針はわかりました。ところで……
この学園でウェンディの男子って……僕だけなんです?」
花澤E子(もたち)
「いえいえ、まさか~~
えーっと、高等部でいうと……周斗くんなんかはそうですよ?※
あのスポーツができてみんなの人気者の」
※原作者もたちは花澤E子のことを心のなかで「歩く情報漏えい」と呼んでいる。
黒雲鵺
!?
…………!??
dateryu
股間キノコぉ!?
GM(もたち)
今生えた設定だ
もやししゃも
キノコも生えた。
黒雲鵺
リビドはキノコですか???
※〈リビド〉はウェンディがもつ、ピーターを倒すための武装のこと。
GM(もたち)
さすがに違うんじゃないかなぁ…そのへんは以降のGMに託す(
皆月紫乃(こきゅーとす)
「っ!」
周斗の名前を聞いてビクッとする
才賀綾音(黒雲鵺)
「ん? 知り合いか?」
皆月紫乃(こきゅーとす)
「…いえ、何でもないです…。」
思い出して上気した顔を両手で覆ってうつむいちゃう
躑躅森せんり(もやししゃも)
「という事はつまり、このメンツが解決に最適な人員と上が判断したという事だね。これで断りづらくなったが君ら乗り気じゃないのかな?」
花澤E子(もたち)
「お~」
うまい誘導だなぁとせんりの言葉に小さく声を上げてる
才賀綾音(黒雲鵺)
「……いや? 私は一人でもやるさ」
国枝棗樹(Dateryu)
「いや、でも一人じゃ危険だって……」
才賀綾音(黒雲鵺)
キッ
花澤E子(もたち)
「うーん、これは前途多難ですねぇ。
では!やっぱり自己紹介をしましょうか!
チームで動くならお互いのことを知るに越したことはありませんのでっ!」
という流れで、なかなか先行き不安なウェンディたちに、すこしでもお互いのことを知り、仲良くなってもらうために自己紹介をしてもらうことにした。
こういうときに起こりがちなのが「誰が先に行うのか?」という問題だが、今回はダイスを振って出目の高い方からということになった。……のだが。
国枝くんと躑躅森ちゃんがなんと2D6を振って最大値の12を出すという珍事に。いやその出目はお願いだからリサーチフェイズかバトルフェイズで出してくれ。
振り直しにより、国枝棗樹→躑躅森せんり→皆月紫乃→才賀綾音の順番で自己紹介を行うことになった。
こらそこの鵺さん、二人のクリティカルダイスロールにLIKEをするんじゃないよ。ロールプレイにLIKEを投げなさい。