Scene 7a
誰も報告をしてこないんですよぅ~!!
GM(もたち)
では、場所はそのまま中等部の屋上にて。
不意にキミたちのCRグラスが一斉に着信音を鳴らしだします。
かけてきたのは花澤E子。全員そうですね。
つまりはグループ通話だ。
国枝棗樹(Dateryu)
「……あ、着信だ。」
才賀綾音(黒雲鵺)
ペロン♪(通話に入った音)
花澤E子(もたち)
「もしもーし。みなさんにグループ電話でかけてまーす。きこえますかー??」
皆月紫乃(こきゅーとす)
「はい……聞こえてます。」
躑躅森せんり(もやししゃも)
「やーどうもー!せんりだよー。定時連絡か何かかなー?」
花澤E子(もたち)
「も~~~せんりちゃんってば、とぼけちゃってぇ~~。
花澤ぁ~ちょっとスネてるんですよぅ~~。
がっかりです。しょんぼりぼんですよう」
そうは言っているが全然声はいつもどおりだ。
花澤E子(もたち)
「はい、せんりちゃん!私があなたたちに依頼したことはなーんだ!」
才賀綾音(黒雲鵺)
「……ピーターをぶっころす?」
躑躅森せんり(もやししゃも)
「ピーターがらみの事件であるか否か、かな」
国枝棗樹(Dateryu)
「あ、そっか。」
花澤E子(もたち)
せんりの答えを肯定するように食い気味に花澤が悲痛な声を上げる。
「だというのに~~~!
パイルドライヴが行われて、こっちに情報がきているというのに~~~~!!
だれも報告をしてこないんですよぅ~~~~~!!!!」
才賀綾音(黒雲鵺)
「情報来てるならいいじゃないっすか……」
躑躅森せんり(もやししゃも)
「右に同じ」
国枝棗樹(Dateryu)
「花弁痕ありました。ピーターの仕業で確定です。
すでにいくつかパイル完了です」
しれっ
花澤E子(もたち)
「まぁそれはそうなんですケド~~……ってあれ?あれれれ??
……これ、もしかして全員同じところにいます?
ほっほ~~、なるほど~~!」
どうやらそちらの声が反響して聞こえてきたので察したらしい。
通話越しでニコニコしているのが声で丸わかりだ。
才賀綾音(黒雲鵺)
「調査場所が被っただけです」
ちょっとイラッ。
花澤E子(もたち)
「そうだね~~偶然だね~~フフフ。
ならば今回の件は不問とします、よしよしっ!」
花澤E子(もたち)
「それはそれとして、重要な業務連絡でーす」
しれっ
国枝棗樹(Dateryu)
「そういうのは先に言うんじゃないのっ!?」
才賀綾音(黒雲鵺)
マイクを抑えつつ
「この人はあれだ、連絡してくるだけマシだと思っとけ」
花澤E子(もたち)
「皆さんのパイルドライヴのおかげで、今回のターゲットが特定できましたっ!
みなさんのCRグラスに、彼女のCIVILデータを送信しますね~!」
花澤渾身のスルー!
167.0cm
Alice Blackwell
アリス・ブラックウェル
年齢:14歳
性別:女性
所属:私立願ヶ丘学園 中等部 2年生
聖星女子学園初等部を卒業したのち、私立願が丘学園に入学。
聖星女子学園にいたころは性格は明るく活発だったが、この学園に入学してからしばらくして静かでおとなしい性格になり、休憩時間も一人ですごしていることが多かったという。
勤勉な努力家で、体育以外は優秀な成績を収めている。
悩みの詳細は不明。
花澤E子(もたち)
「ってことで~、こちらからの報告は以上ですっ!ぶいっ!」
通話越しにVサインする花澤。
「そちらからはなにかありますか~?」
才賀綾音(黒雲鵺)
ぺろん⤵(退出した音)
国枝棗樹(Dateryu)
「ありがとうございました、花澤先生。引き続き調査を続けますね。」
ぺろんっ↓
花澤E子(もたち)
「なんでぇ!?
綾音ちゃーん!棗樹くぅーん!!そこにいるのはわかってるんですよぉ~~~~!?」
グループ通話なのでせんりと紫乃のほうから花澤の声が漏れて聞こえる。
才賀綾音(黒雲鵺)
あーうるさいうるさい、って感じで耳に指突っ込んで聞こえなーいしてる。
躑躅森せんり(もやししゃも)
「人望はあるけど信頼がイマイチないんですよ、先生って。」
花澤E子(もたち)
「ひどいっ!!!」
通話越しにガーンという効果音さえ聞こえてくるようなリアクションである
皆月紫乃(こきゅーとす)
「ええと……とりあえず、このアリスちゃん?……を探せばいいんですね?」
花澤E子(もたち)
「うぅ……あ、はいぃ、そうですっ!
といってもピーターは基本的にはターゲットを簡単には見つからないところに向かわせてしまうし、ピーターを倒さないと解決には至らないので……。
それでは紫乃ちゃん、せんりちゃん、引き続き協力して捜査をお願いしますぅ~!」
躑躅森せんり(もやししゃも)
「わかりました。
あ、僕の推理によると綾音君がさっさと落ちたのは照れ隠しではなく純粋に面倒くさかったからです。それでは」
花澤E子(もたち)
「がーん!!」
Dateryu
追い打ちをかけていくゥ!
もやししゃも
我ながら名推理だった
黒雲鵺
推理(公然の事実)
GM(もたち)
GM気づいたことがあるんだけど。
花澤がいるとキミら結束するね?
Dateryu
見事にコンボが繋がったよね
黒雲鵺
だからオペレーターなのか!?
GM(もたち)
ジェームズの人選は正解だった。
黒雲鵺
優秀なオペレーター(無能)
GM(もたち)
優秀ですぅー。
GM(もたち)
花澤E子との通話が切れると、昼休憩を知らせるチャイムが響きます。
皆月紫乃(こきゅーとす)
「あっ……もうお昼なんですね。」
国枝棗樹(Dateryu)
「ほんとだ。もうそんなに経ってたんだね」
才賀綾音(黒雲鵺)
「あの景色の中、メシ食う気にはならねぇな……高等部に戻るか」
躑躅森せんり(もやししゃも)
「……皆で食べるのかい?」
国枝棗樹(Dateryu)
「あー……せっかくだし?」
皆月紫乃(こきゅーとす)
「そう……ですか。構いませんが……」
国枝棗樹(Dateryu)
「……あー、うん、
みんなさえ良かったら一緒に食べようと……思ったんだけど……」
躑躅森せんり(もやししゃも)
「なるほど、一人で食べないのは久しぶりだなー」
国枝棗樹(Dateryu)
「そ、それなら食べ終わったらまた集合ってことでっ!」
黒雲鵺
日和ったな??
Dateryu
日和った。
GM(もたち)
なんでキミら花澤いるときはあんなに息ぴったりだったのに、
花澤がいなくなるとギクシャクすんねん!w
黒雲鵺
これは草
もやししゃも
まだ結束も何もないからw
こきゅーとす
ア…ア…
才賀綾音(黒雲鵺)
「…………どうせ向かうところは高等部の学食だろーが」
いくぞ、と背中越しに手をひらひら
GM(もたち)
綾音ちゃんがいいかんじにまとめてくれたところで僕らもご飯休憩にしよう。
この花澤からの連絡がくるとお昼になるから差し込んだのだ。
もやししゃも
なるほど?