リサーチカードB
一体誰が『普通』を決めるんでしょうね……
GM(もたち)
2サイクル目です、残り手番は4回、カードの残り枚数は2枚。
ただいま選択できるのはBの1枚だけです。どなたが捜査しましょうか。
こきゅーとす
ならば私がゆこうか。
メルヘンに彩られた一年生の教室が並ぶ廊下。教室の扉に近づけば、そこが何年何組なのかを示す表示がポップする。
そんな廊下の一角になにやら人集りができている……。
GM(もたち)
人集りを作っているのは中等部の生徒たち。いまはちょうど休憩時間のようだ。
人だかりのせいで遠目からはよく見えないが、どうやらそこに何かがあるようで、野次馬たちが押し合いへし合いってかんじだ。
皆月紫乃(こきゅーとす)
「何の集まりでしょうか……?」
遠巻きに見ている。
女子生徒(もたち)
では近くに居た中等部の生徒が紫乃の言葉に反応します。
「なんかねー、アリスに登場した赤い屋根の家があるんだってさ~」
と紫乃ちゃんに教えてくれるよ。
GM(もたち)
みんなの中には、
それが時計をもったウサギの自宅を指すことを知ってるひともいるはず。
皆月紫乃(こきゅーとす)
「あ、えと、どうもです…。赤い屋根の家ですか…。」
国枝棗樹(Dateryu)
「赤い屋根の家?そういうのが不思議の国のアリスにあるの?」
女子生徒(もたち)
「そうそう。時計のウサギの家だよ。知らないの?」
皆月紫乃(こきゅーとす)
「なるほど、今度は時計ウサギですか…」
ちらっと腕の中のウサギを見る。
こきゅーとす
時計持ってないよねこの子?
GM(もたち)
そのウサギさんは持ってないですね。
毛の色もピンクなので、時計を持った白いウサギとは無関係なのだろう。
GM(もたち)
集まった生徒の中に混じってまたまた奇妙な姿をしたピクシーAIが生徒たちにこう言っているのが聞こえる。
「手袋と扇子をうさぎの家に供えればあら不思議、あなたの望んだ姿に大変身!
赤ちゃん顔負けのプリプリ肌だろうが誰をも魅了する絶世の美顔だろうがなんのその。そんなあなたを誰もが放ってはおかないね!」
女子生徒(もたち)
「……だってさ。誰かー、扇子とか持ってないー?」
皆月紫乃(こきゅーとす)
「望んだ姿……」
GM(もたち)
あっ、そうか。紫乃ちゃんの悩みは……。
もやししゃも
いいとこついた
黒雲鵺
それ思ってた
GM(もたち)
さてさて。そんな噂が流れているわけなんですが。
手袋と扇子をここに持ってくることができれば、ここまでのパターン的に花弁痕が見つかりそうなのは予想できるでしょう。
そして気になるのは『本当に誰をも集められるような素敵な姿を手に入れることができるのだろうか?』というところですかね。
こきゅーとす
ちょっと思うところがあるけど、供える品を探してみよう。
躑躅森せんり(もやししゃも)
「ふしぎの国のアリスでも手袋と扇子をなくしたのは時計ウサギだったかなー。
あの時はどう解決していたんだっけな……なんかうやむやになっていたような?」
国枝棗樹(Dateryu)
「うーん、原作を読んだことがないからわからないけど、
さっきみたいにCRのオブジェクトでどうにか出来ないかな?」
黒雲鵺
このシナリオ、必要なものは全部CRオブジェクトで出せばいいみたいになってるな?w綾音のやった血もそうだけど。
GM(もたち)
まぁ、それこそがARの発達したこの世界だからできることだからね。
とはいえ同じ発想ではボーナスはあげないぞ。
リサーチシーンは発想力とキャラ表現で魅せるシーンだと思って!
黒雲鵺
発想力(血)
GM(もたち)
魅力的すぎてみんな卒倒してたねぇ……。
才賀綾音(黒雲鵺)
「……」
自分のフィンガーグローブを見てる。
皆月紫乃(こきゅーとす)
「扇子…は、なにか仰ぐもので代用できないかな。手袋は……手袋?」
綾音を見る。
才賀綾音(黒雲鵺)
「ま、まぁそうなるよな……片方だけどいけんのか?」
と手袋外して渡す
皆月紫乃(こきゅーとす)
「あ、すみません。…お借りしますね?」
あと扇子は…下敷きとかでもいいのかなあ
GM(もたち)
おお、下敷きを扇子に見立てるのか!その発想はなかった。
いいですね、+1あげよう。
Dateryu
扇ぎすぎて何枚か割ったことがある
黒雲鵺
やるやる
こきゅーとす
じゃあ近場の中学生から借りたいんだけど、コミュ力がー……。
GM(もたち)
紫乃ちゃんは大人以外は不得意か。でも不得意な分野で頑張るのもエモいね。
こきゅーとす
まあいけるか。難易度は簡単(5)だし。
GM(もたち)
……はて……?
この時代の中学生、筆記用具は使うのかな……?
こきゅーとす
あっ。
世界観が妨害してくる……。
GM(もたち)
授業はそれこそCRグラスを使うだろうし、ノートをとるにしてもタイピングか、
もしくはペン状の入力デバイスを使っているだろうね。
でも僕は持ってる人に心当たりがあるな。
黒雲鵺
探偵……?(チラッ)
もやししゃも
いざとなればスカートでバサバサと。
GM(もたち)
扇ぐんじゃないよ?供えるんだよ?
オラッ、脱げっ!!!
もやししゃも
それは……困るな。
GM(もたち)
ま、とりあえず判定に成功すれば下敷きを持ってる人が出てくるからどうぞ。
こきゅーとす
(コロコロ……)
13。
GM(もたち)
でっか。余裕の成功じゃん。
Dateryu
出目5,6はたっかい。
こきゅーとす
中学生におっぱいで話しかけてしまったか……。
GM(もたち)
その出目の大きさはそういうことなの……?
そのおっぱいは呪われた装備なの??
もやししゃも
忌まわしい武器を自ら使っていく
黒雲鵺
なんて悪女…(?)
皆月紫乃(こきゅーとす)
「あの、すみません……。何か下敷きみたいな、仰げるものありませんか……?」
道行く中学生男子におずおず呼びかけよう。
男子生徒(もたち)
「うわ、でかっ!?」
おっぱいを見てびっくり仰天。
皆月紫乃(こきゅーとす)
「うぅ……」
男子生徒(もたち)
「え、なに、シタジキ……?シタジキってなんだ??
おーい!だれか、シタジキってやつ持ってるかー!?」
皆月紫乃(こきゅーとす)
視線が集まってきて大変居心地が悪い。
GM(もたち)
男子生徒は周囲の生徒に大声で聞く。
すると、紫乃ちゃんみたいな大人しめの少女がおずおずと手をあげますね。
大人しめな女子生徒(もたち)
「あ、あの……私、鉛筆で絵とか描くから……持ってるよ……?」
黒雲鵺
紫乃みたいな……?つまり乳がでかいの?
GM(もたち)
そこ重要なの?待ってね……。
1,2ならでかい。3,4ならふつう。5,6ならぺったん。
(コロコロ……)
……でかい。紫乃ちゃんと同類だよ。
黒雲鵺
運命。
Dateryu
これは運命……
こきゅーとす
おっぱいが会話している。
皆月紫乃(こきゅーとす)
「あの、よかったら少しだけ貸してもらっても……いいですか?」
大人しめな女子生徒(もたち)
「えっ あっう、うん…!」
なにかシンパシーを感じたのか、ちょっと明るい表情で貸してくれますね。
GM(もたち)
周囲の生徒たちがなにやらざわざわしているのが気になるが。
おっ、俺たちは天国を目の当たりにしているのか‥…!?みたいな。
皆月紫乃(こきゅーとす)
ギャラリーの言葉に顔を赤らめてウサギで胸元を隠す。(隠れない)
黒雲鵺
空間の乳占有率が高い
Dateryu
男子生徒たちが「でけえ」「やべえ」「おっぱい」って。
皆月紫乃(こきゅーとす)
とりあえず借りた下敷きと手袋を備えてみます。
GM(もたち)
では、紫乃ちゃんが供えると、赤い屋根の家がむくむくと巨大化し、
飛び上がって、シノちゃんに覆いかぶさってきます。
巨大化した家はその大きな胸すらもすっぽりと覆い隠してしまう!
皆月紫乃(こきゅーとす)
「ええっ…きゃああっ!?」
国枝棗樹(Dateryu)
「み、皆月さーーんっ!?」
才賀綾音(黒雲鵺)
「いやCRだぞ。大丈夫だろ」
平然。
躑躅森せんり(もやししゃも)
「しかしまあ、強い思い込みは身体に影響を及ぼすというし…」
GM(もたち)
どっすんばったんと家がサザエさんのエンディングみたいに揺れまして。
ぼふん。と煙を上げながら家が消失する。
そして煙の中から姿を表した紫乃の姿は……!?
こきゅーとす
ざわ……
GM(もたち)
何も変わっていません。
皆月紫乃(こきゅーとす)
きょとーん……
GM(もたち)
周囲で固唾を飲んでいた男子生徒たちがズコー!ってコケる。
皆月紫乃(こきゅーとす)
「結局なんだったんでしょう…」
才賀綾音(黒雲鵺)
「望んだ姿とか言ってた気がすんだけど……?」
国枝棗樹(Dateryu)
「ま、まぁ、さっきからずっとそんなのばかりだったからね……」
躑躅森せんり(もやししゃも)
「問題は『誰にとっての』望んだ姿か、という事かな」
GM(もたち)
うむ。噂の内容は「どんな姿でも思いのまま!」というようなものだったが、
やはり噂どおりのものは得られませんでした。
GM(もたち)
集まっていた生徒たちは、なーんだ。ってがっかりして解散していきますね。
とくに男子生徒たちは、
「てっきり脱がされたるするものかと」「俺バニーが良かった」「俺メイド服ー」
などと口々に不満を漏らしている。
才賀綾音(黒雲鵺)
「野次馬中坊の希望が一致してなかったからか……?」
皆月紫乃(こきゅーとす)
「ま、まあ…、何事もなくってよかったような…。…ちょっとだけ」
ちょっと残念だったような…は黙っておこう。
GM(もたち)
なんか結果的にシノちゃんを弄んだ形になってしまったなぁw
ちなみに、どう噂を実現しようが実現しまいが、結果は変わらない。
そこにシナリオの成否とは関係のないメッセージがあるからね。
こきゅーとす
弄ばれてしまった
GM(もたち)
それでは参りましょうか。
紫乃ちゃんの手には、いつの間にか花びらが握られています。
皆月紫乃(こきゅーとす)
では、野次馬のいろいろな言葉から逃げるように花弁痕に向き直り、
「…じゃあ、見るね」
と鍵を。
GM(もたち)
では暴露描写へ
……この学校に入学してからは、衝撃の事実の連続だった。
どうして朝のお祈りをしないの!?
購買部って何!?お昼ご飯って自分で買うの!?
どうして誰もいただきますを言わないの!?
バラエティ?ゲーム?アニメ?全く話題についていけない!
だ、大丈夫です!チェスや交換日記ならわかりますよっ!
あっ、これはやらないですか。そうなんですか……。
同じ国に住んでいるというのに、わからないことが多すぎる。
わからないということが、これほど不安になることだなんて、知らなかった。
ふしぎの国に迷い込んだアリスは、このような気分だったのだろうか?
しかし、ここで諦めるわけにはいかない。
私は「普通」を手に入れると誓ったのだ。
なんとかこのふつうの国に馴染まなければ……
皆月紫乃(こきゅーとす)
「ん……」
少し悲しそうに息をつく
国枝棗樹(Dateryu)
「……大丈夫?」
皆月紫乃(こきゅーとす)
「……ええ、今度は、……はい。平気です。」
と、情報を共有。
黒雲鵺
なるほどなー。
普通の世界は不思議の国…だとしたら、この不思議な空間は、どこだ?
GM(もたち)
それは最後のカードを開けば明らかになるだろう。
才賀綾音(黒雲鵺)
「普通の国ね……だったらこの世界はお嬢様のいた国、お嬢様学校そのものか?」
国枝棗樹(Dateryu)
「聖星女子学園、だっけ……そんなに厳しいところなのかな」
才賀綾音(黒雲鵺)
「はっ、息苦しそうな国だな」
躑躅森せんり(もやししゃも)
「彼女の目から見ればこちら側のこの『普通』の日常が、
今僕らの目に映る異質なこの世界ぐらい奇妙に見えたのだろうね」
GM(もたち)
聖星女子学園については一般に聞く、お嬢様学校そのものだと思ってください。
いや、かなり閉鎖的な学校だったことはこの世間知らずさから分かるでしょうね。
黒雲鵺
暴露描写はところどころピーターによって誇張されてるっぽいしなぁ。
GM(もたち)
んー、ピーターによってというよりは自己の認知の歪みからかな。
人間の記憶というのは正確とは限らない。
それは花弁痕から得られる追体験でも同じ。
このシナリオの場合は、ですが。
皆月紫乃(こきゅーとす)
「…一体誰が『普通』を決めるんでしょうね…。
何故『普通』でなければだめなんでしょうね…。」
ぽつりと独白
GM(もたち)
それ!!!!
その言葉が欲しかった!!!ありがとう!!!
黒雲鵺
ふむふむ。まぁこのシナリオはそこがテーマだろうしなぁ。
こきゅーとす
なんか感謝された。
Dateryu
よし、じゃあ今の独白を聞いて《インタビュー》だ。
黒雲鵺
おっ、きた。