Scene6
依頼の詳細
私立願ヶ丘学園。その中等部で今、奇妙なことが起きている。
校舎内がCRによっておとぎの国のようなレイヤーに書き換えられ、おかしな生き物のピクシーが闊歩しているのだ。中等部の生徒たちもこの異変に非日常感を感じたのかお祭り騒ぎで先生たちは授業どころではなくお手上げ状態だ。
生徒によるCRを使ったいたずらは別段珍しいことではない。気になるのはそのCRが明らかに生徒たちの勉強の邪魔になるものであるにも関わらず、ネバークラウドによって消去されないこと。そして、その異変とともに様々な噂が流れ始めていることだ。
花澤E子によればその多数の異変と噂が出始めた頃から学園内のセキュリティに多数の不正アクセスした形跡が残されており、 この学園ではここ最近複数の生徒がピーターのターゲットになっているため、ピーターがらみの事件である可能性も高く、調査する必要があるとのこと。
GM(もたち)
つまり中等部全体のCRがおとぎの国と化して、
その侵食がだんだん高等部のほうにも伸びてきている。
それに合わせて奇妙な噂も流れ始めてるので、
その2つを調査してほしいというのが〈ジェームズ〉からの依頼だ。
黒雲鵺
キノコが侵食してくる
こきゅーとす
キノココワイ
もやししゃも
すっかりトラウマに
花澤E子(もたち)
「なお、今回のターゲットはまだ不明です。
現在、何者かの妨害工作により、この学園の職員の使っている生徒名簿が
改ざんされまくってるんですよう~……。
ここ最近はピーターが学園を狙った事件を何度か起こしているので、
おそらくピーターの仕業だと思うんですけど、そこはまだ未確定な段階です。
ちなみに私たちジェームズのもっているウェンディさんたちの名簿は別枠で保存されてるので、この妨害工作の中でもなんとかみなさんへ連絡をとることができました~、えっへん」
国枝棗樹(Dateryu)
「それは……早めに対処しないといけないですね」
花澤E子(もたち)
「そうですね。中等部の混乱もそうですが、もしピーターのターゲットになった子がいるのであれば、〈スプライト枯渇症〉……という状態にいつ陥ってもおかしくはありません……」
躑躅森せんり(もやししゃも)
「そうか、スプライト枯渇症……」
少し顔をあげて呟く
国枝棗樹(Dateryu)
「……」
次第に真剣な面持ちになってゆく
黒雲鵺
スプライト枯渇症ってどうなるんだっけ?
GM(もたち)
症状の重さにもよるが、重度になると自分の意思での行動がほぼ不可能。
最低限の生命維持活動しかできなくなる。
つまり植物人間状態です。
この症状は重度になるほど社会復帰が困難になります。
いまのところ治療法は見つかっていません。
黒雲鵺
ピーターに操られてる時よりも意思が希薄になるのね。
GM(もたち)
まぁ、その認識でいいかな。
才賀綾音(黒雲鵺)
「とりあえず元は中等部っすね。
……お前ら手分けして〈花弁痕〉探すぞ。見つけたら私に連絡しろよ」
と連絡先を教えておこう。
花澤E子(もたち)
(あ、今さりげなーく別行動する流れに誘導しましたねー。
でもちゃんと連絡先交換しててえらいぞ綾音ちゃん!)
国枝棗樹(Dateryu)
「う、うん。わかったっ!」
じゃあ、『新しい連絡先が追加されました』というメッセージとともに棗樹のアイコン(お手製の三毛猫の刺繍)がみんなのもとへ。
才賀綾音(黒雲鵺)
一瞬その猫アイコンもじっと見ちゃうけど、
才賀綾音(黒雲鵺)
すぐ通知を手で払って視線を外します
皆月紫乃(こきゅーとす)
「できる範囲でがんばります……」
連絡先交換はちょっと躊躇しますが、素直に応じます。
躑躅森せんり(もやししゃも)
頭を振って
「手分けして、か。
群れることが嫌いなのはいいけど連絡はできるようにしておいてねー」
同じく連絡取れるようにしとこ。
綾音のCRグラスに猫が跳ねまわるエフェクトと共にせんりの連絡を試しに飛ばす。
才賀綾音(黒雲鵺)
無意識に猫を目で追ってしまって、
才賀綾音(黒雲鵺)
ハッとして猫をつぶして連絡先だけ受け取る。
躑躅森せんり(もやししゃも)
「動物には反応アリ……ある程度は区分に当てはまるか」
考えながらぶつぶつ言ってる
才賀綾音(黒雲鵺)
「人を値踏みしてんなよコラ」
躑躅森せんり(もやししゃも)
「値踏みじゃないよ、君の事を知ろうとしていただけ。興味があるからね。僕とは違う人種のようだから」
綾音をつつく。
才賀綾音(黒雲鵺)
キッ
花澤E子(もたち)
「うんうん、これでみなさんめでたくチーム結成ですねっ!
……あれっ?したんでしたっけ?
うーん……
しましたよねっ!したことにしましょうっ!」
国枝棗樹(Dateryu)
「え、あ、はい…」
皆月紫乃(こきゅーとす)
「そうなんですか?」
花澤E子(もたち)
「しましたよう!?」
躑躅森せんり(もやししゃも)
したよー、と手をあげて答える。
これ以上いるとどんどん仲が悪くなる気がするぜ
才賀綾音(黒雲鵺)
「んじゃあ、調査開始するか」
国枝棗樹(Dateryu)
(うーん、チームって言って良いのかなぁこれ……)
花澤E子(もたち)
(ま、この子たちならなんだかんだうまくいくでしょう!)
花澤E子(もたち)
「私はここで皆さんの精神バイタルなどを観察したりして、
こちらでもできることはしておきますねっ!
それではみなさん、調査のほうをよろしくおねがいしまーす!」
と手を振り、キミたちを見送る
心に悩みを抱えたPCたちは、まだお互いの壁を作りつつもクエストを受け、中等部の捜査を開始するのであった。