リサーチカードF
なんだよ、幸せじゃねーか
校舎に囲まれた中庭は青々とした芝生とそれを囲むレンガの通路。そしてその中央にとても大きな桜の木が立っている。ピンクの花びらはとうに散ってしまい、今は青々とした葉を生い茂らせるのみだ。
中庭の芝生には普段生えてないものが生えているのが見える。

GM(もたち)
色設定を忘れたかのような、真っ白な薔薇ですね。
キノコもあるけどそれはここに限らず中等部全体に生えまくってる。

才賀綾音(黒雲鵺)
(手分けするはずが、結局流れでゾロゾロ連れ立っちまってるな……)

GM(もたち)
一度合流したら離れにくくなるものだな。
GM(もたち)
綾音が白く美しいバラの花に目を奪われていると、
桜の木の枝に止まっていた鳥型のピクシーAIが喋り始めます。
奇妙な姿をした鳥(もたち)
「中庭に咲いた美しく白い薔薇。
だけどもざんねん、ハートの女王様は赤い薔薇しか認めません。
この国では女王様の命令が絶対正義!
女王様が来る前に、その全てを赤に染めることができたなら!
女王様はあなたになんでも望んだものをくれるでしょう!」

黒雲鵺
昼休みに離れればよかったか

GM(もたち)
黒の剣士かなにかかあんたは。

黒雲鵺
この場所には他になにかいたりする?トランプ兵とか。

GM(もたち)
ああ、なにもいないようです。
ハートの女王もまだ登場していない。いたほうがいい?

黒雲鵺
いや、大丈夫。

才賀綾音(黒雲鵺)
「赤く……赤くね。そういやどっかで見たアニメではペンキを塗ってたっけか」

躑躅森せんり(もやししゃも)
「ペンキでひとつひとつ塗っていたのでは手間がかかるし、
何より物理的すぎないかな」

GM(もたち)
うむ。この花はCRのオブジェクトだ。物理的に存在するわけではない。

才賀綾音(黒雲鵺)
「そーだな。
じゃあまぁ、例によってコイツをつかうか」
両耳にかけてある眼球投射型のCRレンズに対し、
左手の入力補助グローブで何か入力。
自分のCR上の身体の設定をちょいちょいと変えて、
更にナイフのミラージュを呼び出す。


躑躅森せんり(もやししゃも)
「えーっと、いったい何をやり始めたのかな???」
ちょっと距離を取りつつ

才賀綾音(黒雲鵺)
「赤くすりゃいいんだろ?」
と、自分の胸にそのナイフを突き立て、血の雨を降らせる。

